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LTE対応ネットワークカメラ活用事例

通信建設工事でのLTE対応ネットワークカメラ(ギガらくカメラ)活用事例のご紹介

NTT東日本 神奈川事業部では、当社が実施する通信建設工事において、2020 年 8 月からクラウド型 LTE 対応ネットワークカメラ(ギガらくカメラ)の導入を開始しました。遠隔での安全指導や検査品質向上などによる「事故の未然防止」、リアルタイムでの業務支援などによる「工事品質の向上・効率化」に大きな効果を発揮しています。

当社 神奈川事業部 設備部 石川と、協力会社である株式会社ミライト 神奈川支店 佐藤氏より、導入の経緯 や効果などをご紹介します。

活用事例インタビュー

―業務内容を教えてください

(NTT東日本 神奈川事業部 石川)

神奈川エリア内の当社及び協力会社が行う通信建設工事の安全作業のサポート・品質管理を行う業務を担当しています。工事完成検査、各社安全装備品の購入及び配備、安全に関する各種研修や社内外資格の推進など、現場作業員の方が安全に作業できるよう日頃からサポートしています。

NTT東日本 神奈川事業部 設備部

エンジニアリング部門 エンジニアリング企画担当

石川豊

(株式会社ミライト 神奈川支店 佐藤氏)

NTT 東日本様をはじめとする通信インフラ工事に伴う、安全・品質のマネジメント業務を実施しています。 特に、神奈川事業部様との安全対策における調整窓口として、定期的な安全監査や情報セキュリティ・誤接続履行確認等を行い、現地業務の管理機能強化を図り、人身・設備事故の未然防止を図っています。

株式会社ミライト 神奈川支店

アクセス部 兼安全品質管理部

佐藤政則氏

―導入前の課題を教えてください

(石川)

現場作業における作業員の安全は、これまで個人の安全意識に依存していました。管理者が全てを細かくチェックすることは難しく、作業員がいつどのように作業を開始したのか、十分な安全対策をして作業を開始したかなど、リアルタイムでの安全指導や業務支援、現場の実態を反映した振り返りや業務改善活動を実現するのは容易ではありませんでした。また、品質管理の検査業務は、協力会社の事務所や、工事現場の写真を取りまとめた県外のセンターに行って実施していたため、移動による間接稼働の負担が大きいものでした。

(佐藤氏)

通信建設工事での重篤な人身事故(重篤6パターン:転落 ・落下・逸走・道路横断・感電・酸欠)をゼロにすることが、現場では大変重要な課題です。

―導入してどんな効果がありますか

(石川)

LTE対応のネットワークカメラを導入したことで、管理者による遠隔でのリアルタイムな安全指導ができる ようになり、作業中の事故の未然防止に大きく役立っています。故障修理で不明点があった場合には、カメラで映し出して具体的な業務支援を行うことが可能になり、工事品質の向上・効率化につながっています。また、撮影した動画がクラウドに一定期間保存されているため後で閲覧することもでき、現場の実態を反映した振り返りや業務改善活動ができ、作業員の安全教育の質向上につながっています。

検査業務では、これまでは現場に1人で行くことが多く、その人だけの知識やスキルでしか実施ができませんでしたが、導入後は複数の人間でリアルタイムに対応でき、またクラウドに保存されたデータを後で確認することで、よりきめ細やかな確認ができるため、検査品質が向上しました。さらに、ここ数年欠点が出ていませんでしたが、導入後に複数人の目でチェックしたことにより、欠点・改善点を1件見つけることができ、事故の未然防止につなげることができました。

ネットワークカメラでの検査風景

(佐藤氏)

ミライト神奈川支店では138 台を導入し、様々な効果を発揮しています。

安全専任者の現場パトロールでは、これまで1つの班に対して月に 2,3 回実施するのが限界でしたが、導入後は毎日実施することができており、効率が格段に上がったことで、事故の未然防止に大きな効果があると感じています。また、車で現場に行かなくなった分、排気ガス削減、ガソリン代の削減などの効果もあります。

さらに、カメラには GPS機能も付いており、安全パトロールで各工事班の作業位置を把握することに活用しています。安全パトロールの際に、現地に到着したらすでに作業が終わっていたということがよくありましたが、 導入後は作業前にカメラのスイッチが入ると画面に位置が表示されるため、場所がすぐにわかり、安全専任者はいち早くそこに行くことができます。

今後は、「視える・聞こえる・話せる」機能をフル活用し、台風後の被災現場をタイムリーに撮影し状況を把握することで、電気通信サービスの早期復旧に活用するなど、「安心・安全な通信」に貢献していきたいと思いま す。

通信建設工事現場

通信建設工事でのネットワークカメラ利用の様子

―導入するにあたって障壁はありましたか

(石川)

これまで通信建設工事でのリアルタイム監視を実施したことがなかったため、現場に浸透させるのに時間がかかりました。最初のうちは、現場作業員がカメラを持っていくのを忘れてしまうことが多々ありました。しかし、積極的に管理者へ呼びかけを行い、繰り返し必要性や利便性を周知することで、作業員1人 1 人の安全に対する意識が高まり、ネットワークカメラの利活用が現場に浸透していったと思います。

(佐藤氏)

現場サイドでは、カメラで「見張られる」ということは嫌がられます。しかし、導入の目的は、「見張り」ではなく「見守り」です。私たちは、まず「見張り」や「監視」という表現を全て「見守る」という表現に変えました。そして、映像を見て業務支援を受けることができることや、道路の広さや交通量を映像で確認してガードマ ンや支援者の人数調整の判断できることなどのメリットを現場作業員に理解してもらいました。しかし、そこでもまだ使用率は上がりませんでした。

建設現場では、作業前に必ず KY(危険予知活動)をします。これまではボイスレコーダで録音したものを会社に戻りパソコンに入れ安全専任者が確認していましたが、その作業が意外と手間でした。作業員がカメラを徐々に使い始めて、その稼働が少なくなることや、その他の利便性が段々と理解されてきたことで、使用率も上がってきました。今では全作業において撮影がされている状況にまで至ることができました。

遠隔操作による工事をしているトラック

通信建設工事でのネットワークカメラ利用の様子

―建設業界の皆さまへ

1人の監督者が複数の現場を担当していると、1人ですべての現場に行くのは稼働的にも厳しいことがあるかと思います。LTE 対応ネットワークカメラを導入すれば、簡単に現地の方と監督者の方がコミュニケーションをとることができ、毎回現場に行く必要なくなります。また、リアルタイムで現場を見ることができるため、安全に作業しているかの見守りを常時実施することができます。導入が進み、現場と監督者のコミュニケーションがしっかりととれれば、作業中の事故が劇的に減らせると私たちは思っています。

もし、ご不明点や気になることがございましたら、私たちにお気軽にご相談ください。

お待ちしています。

NTT 東日本_ギガらくカメラデモ動画「LTE 対応・ポータブルカメラ Pocket 2(SF)編」

NTT東日本 神奈川事業部が実際に使用しているカメラ

LTE 対応・ポータブルカメラ Pocket 2(SF)
LTE 対応ポータブルカメラ Pocket 2(SF)
カメラ仕様

画角

水平 120°、 垂直 86°

ズーム

​ー

赤外線照明内蔵

(ただし白色LEDを任意に ON/OFF可能)

動作温度

-20℃〜50℃

ネットワーク、その他ネットワーク

Wi-Fi 対応

無線 LAN

LAN IEEE 802.11 a/b/g/n/ac

LTE

対応 SIM

nanoSIM(NTT ドコモ系 SIM のみ対応)

有線 LAN

マイク

スピーカー

防塵・防水性能

IP67

・ ※カバー類が適切な状態であること

電源

バッテリー容量 4,200mAh

(バッテリー駆動時間最大 8 時間※1)

本体外形(W×H×D)

55mm×84mm×30mm

重量

約 160g(バッテリー内蔵)

外部インターフェース

USB Type-C(簡易充電用)/オーディオジャック(OMTP 2.5mm)/BLE4.2

(HFP/HSP)対応※2

その他、同梱物等

充電用クレードル・イヤホンジャック変換ケーブル

【CTIA(3.5mm・メス)⇔OMTP

(2.5mm オス)】等

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