家庭菜園・野菜の栽培

【初心者】オクラの栽培・育て方(虫・病気対策と支柱や発芽のコツ)

オクラは「アオイ科トロロアオイ属」の植物であり、アフリカの北東部が原産の野菜です。

オクラ栽培は春先に種を蒔き、夏に収穫が見込めます。

オクラは夏バテ防止に最適な野菜なのですが、育てるためには肥沃な土壌で栄養をたっぷり与えて育てることが大切です。

この記事ではオクラの栽培方法の基本、種蒔き、収穫の時期、そして罹りやすい病気とその予防方法などを解説します。

 

オクラは夏バテ防止に効果的な野菜

オクラは花が咲いた後に発生する実が食べられる部分です。オクラの食感は独特の歯ごたえがあり、内部に独特のねばり成分があります。

オクラのねばり成分は整腸作用があり、胃を元気にしてくれます。また、オクラは豊富なカリウムを含み、疲労回復効果が期待できます。

以上のことからオクラは夏バテの防止に最適な夏野菜です。

 

オクラの栽培方法

オクラはアフリカ原産のため、暑さに強いのですが、逆に寒さには弱い特性があります。

育成の適温は20〜30度くらいで、10度以下では生育できません。

オクラを育てる環境は、日当たりがよく、出来るだけ水はけのいい肥沃な土が適しています。

酸性土壌とは相性が悪く、ベストな土質はpH6くらいです。しかし酸性土壌でも育たないわけはありません。そのため土質はさほど気にする必要はありません。

土は常に少し湿っている程度が適切なので、特に夏場は、こまめな水やりが大切。

オクラの種蒔きは春先

種まきの時期は春が適切なのですが、日本でも寒冷地の場合は4月が過ぎてから、逆に暖かい地域ならば4月前に種まきをしてもOKです。

地域によって種まきの時期が異なりますが、基本的には本格的に春っぽくなり、ポカポカ陽気になってきたら適切な時期でしょう。

 

種まきはポリポットでも、直蒔きでも、深さが1センチ程度、直径5センチ程度の穴を開け、一つの穴に4、5粒の種をまくのが適当です。

オクラは基本的に寒さに弱いため、種まき直後は保温にも気を配るべきです。ポリポットの場合は室内に、直蒔きの場合はできることなら、ビニールトンネルで保温することが推奨されます。

外気温が20度近くまで上がれば保温の必要は無くなります。

種蒔きから発芽までの日数

 

オクラは春先に種をまき、発芽するのは初夏になってからです。理想的なのは気温が20度近くになってからの種蒔きです。しかし15度前後で種蒔きをしても発育はします。

10度を下回る外気温では高確率で発育不良を起こします。

以上のことから、オクラの種蒔きは、最低でも外気温が15度を上回ってからにしましょう。

オクラの種まきから発芽までの日数目安は以下のような感じです。

  • 15度前後で種蒔きした場合 20日くらいで発芽
  • 20度前後で種蒔きした場合 10日くらいで発芽
  • 25度(初夏)で種蒔きした場合 4、5日くらいで発芽

 

オクラの発芽後、蔓(つる)が伸びるため、支柱を立てましょう

 

オクラは発芽して成長すると蔓(つる)が伸びて背が高くなり、風で倒れやすくなります。そのため転倒防止として一本一本に支柱を立てましょう。

また、葉が多くなり過ぎて、一枚一枚の葉に日光が当たらなくなると生育が悪くなるため、葉の間引きをするのも生育のコツです。

オクラの種蒔きから、約2ヶ月後が追肥のタイミング

 

種蒔きから2ヶ月くらいで開花することが予想されます。

開花の直前くらいが追肥のタイミングです。

追肥の量は1平方メートル当たり、100gを目安に、オクラが生えている周囲に蒔きましょう。追肥は化成肥料が最適です。

追肥の化成肥料プランターなどで育てている場合、1株当たりに10gが目安です。

 

 

土壌作りをする場合の適切な日数は?

オクラ本来の栄養豊富な野菜に育てるためにも、肥沃な土で生育することが重要です。そのため野外に直蒔きする場合は種まきの2週間くらい前から土壌作りをすることをおすすめします。

土壌作りは苦土石灰(くどせっかい)元肥の散布を行い、土を耕すといいでしょう。

苦土石灰の量の目安は、1平方メートルあたりに約150g、元肥は約100gが適当です。

 

 オクラの花が開花から収穫まで

オクラは「アオイ科トロロアオイ属」の植物ですが、一般的にオクラと呼ばれる、食べる部分は、オクラの実の部分です。

オクラは開花した後に花が落ち、実が生えてきます。

 

春先にオクラの種を蒔き、すくすくと育ち、約2ヶ月後(おそらく7月中)、連日25度を超える陽気になるとオクラは開花します。

オクラの花が開花の後、実が成長し、収穫

 

オクラの花は早朝に開花し、午後になると早くもしぼみ始め、夕方にはポロリと落ちてしまいます。これを「一日花」と呼び、オクラの花を間近で見ることができるのはなかなか貴重な体験です。

そして花が落ちた後に、いよいよオクラの実が生えてきます。

オクラの実が生え始め、食べられるくらいまで成長するのには大体4、5日くらいです。つまりオクラの花が開花したら、4、5日後にはオクラの収穫ができると考えてOKです。

 

オクラの食べられる部分は蕾ではなく、実

 

オクラの花は、開花する前の蕾の状態がオクラの実と良く似ています。オクラで食べられるのは蕾ではなく、実の部分なので、注意。

オクラは開花してすぐに花が落ち、その直後に実が育ち、数日後に収穫、と覚えておきましょう。

 

オクラ栽培で病気にかからないコツ

オクラは出来るだけ暖かく、成長に適した環境で育てることで、病害虫の被害を受けにくくなります。

オクラの成長に適した環境は以下のような条件です。

  • 土は弱酸性
  • 水はけの良い土壌
  • 多湿にならないような日当たりのいい場所
  • 土は常に少し湿った状態を保つ、つまり水やりが重要

 

オクラは日光をたくさん浴びることで病気に強くなる

 

オクラは日光をふんだんに浴びることですくすくと成長するため、葉が多くなってきたら間引きし、全体に日光が当たるようにしましょう。

特に蔓(つる)の下の部分の、株元にも日光がしっかり当たるように葉を少なめにすると尚良しです。

オクラは基本的に暖かい気候を好みます。

気温が15度前後の寒い時期に種蒔きをしても育ちますが、20度を超える暖かい時期に種蒔きをしたほうが元気に育ち、病気にも強くなります。

 

オクラのアブラムシの被害について

オクラの場合、5月〜7月はアブラムシがつきやすい時期です。

アブラムシによる被害とは、厳密にはアブラムシが媒介となり、オクラがウィルス性の病気に罹ってしまうことです。

アブラムシによる病気の特徴は、葉が濃淡のあるまだら模様に変色する、または葉が縮んだり丸まったりします。

害虫のアブラムシの被害は薬で解決する?

 

もしもアブラムシによる感染が出てきた場合、薬剤によって進行を遅くすることは可能ですが、根本的な解決にはなりません。

異常な葉が見つかった場合はその部分を切除し、それ以上の進行を食い止め、自然治癒を期待するのが基本です。

一部分が感染した場合は切除で食い止めることができるかもしれませんが、例えば8割以上が感染した場合は全滅を覚悟するしかありません。

アブラムシを防ぐには、事前にアブラム除けの農薬を使う方法があります。

 

薬に頼らず、アブラムシ予防は可能?

 

農薬に頼らない場合は、アブラムシを見つけたら、薄めた牛乳石鹸水を吹きかけるとアブラムシは窒息します。

オクラの栽培に限らずですが、野菜の苗はマメに状態をチェックして、アブラムシをこまめに除去することが大切です。

 

余談ですが、アブラムシの天敵はてんとう虫です。

もしもてんとう虫をたくさん入手できる場合は、オクラの苗に放つことで駆除が期待できます。

 

オクラの苗立枯病(なえたちかれびょう)

オクラは茎が伸びて背が高くなるため、「苗立枯病(なえたちかれびょう)」になりやすい植物です。

苗立枯病になると茎の根元が茶色く変質し、その部分から枯れ始め、茎が倒れてしまいます。

苗立枯病(なえだちかれびょう)の原因はカビ

苗立枯病の原因は土中に発生するカビです。

カビは多湿な環境で繁殖しやすいため、特に梅雨に時期に発生しやすくなります。

 

上記の解説でオクラは日光を好み、多湿を避けるべきと解説しましたが、多湿を避けるのは苗立枯病のリスクの軽減にもつながります。

しかし苗立枯病は専用の薬剤で原因となるカビの駆除が可能で、カビの駆除をすればよほど進行していない限り治ります。

 

オクラの栽培方法・まとめ

オクラはアフリカ原産のため、暖かい気候を好みます。そのため種蒔きの時期は春先で、夏場の収穫を目指します。

 

種蒔きのタイミングは日本でも地域によって異なり、本格的に暖かくなる、20度前後の陽気がベストです。

15度前後の気温でも生育はしますが、成長が遅かったり、病気になりやすかったりするためおすすめはできません。

 

土質はできれば弱酸性で、肥沃な土壌が好ましい環境です。

直蒔きの場合は事前に土壌作りをするのが有効です。そしてなるべく日当たりのいい場所が推奨されます。

日当たりが悪い多湿な場所は土中にカビが原因となる苗立枯病のリスクが高まります。

土は常に少し湿っている状態がベストなので、特に夏場はマメな水やりが重要です。

 

オクラは順調に育つと7月ごろ(種蒔きからおよそ2ヶ月)に開花し、その4、5日後に実が成長して、収穫できます。