家庭菜園・野菜の栽培

【初心者】ほうれん草の栽培・育て方(発芽・育たないときの対処法も)

ほうれん草は身近な緑黄色野菜として親しまれています。葉野菜は新鮮なほど色濃く、味も深く感じられますね。

家庭菜園でも簡単に作れるほうれん草は、料理の色どりと大事な栄養源として重宝します。

この記事では初心者でも挑戦しやすいほうれん草の作り方をご紹介します。つまづきやすい土作りや間引き方、さらに困った時の対処法もご紹介しましょう。

ほうれん草の栽培スケジュール

ほうれん草は真夏以外ほぼ1年中栽培できます。種まき時期は春と秋の2回ですが、秋に時期をずらして種まきをすれば春先まで収穫が楽しめるでしょう。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
<種 まき> <収 穫>
    <種 まき >< 収穫

旬は冬!おすすめは秋まき

ほうれん草は寒さに強く暑さには弱い性質です。寒さに当てた方が葉も肉厚に育ち甘味も増しますから、美味しいほうれん草を手軽に育てるなら秋まきで栽培しましょう。

収穫までおよそ1~2ヶ月と短期間で栽培できるのも魅力のひとつです。日増しに寒さを感じる季節ですが、その分雑草や害虫の被害を受けにくいといったメリットがあります。

ほうれん草の栽培方法

ほうれん草は庭の畑はもちろん、多少日当たりの悪いベランダでも栽培できます。野菜を育てるのに日当たりは重要なポイントですが、冬野菜は日光が弱い場所でもしっかり育つのが特徴です。

ベランダで栽培するならプランターか大きめの鉢を用意しましょう。ほうれん草の根はそれほど深くは伸びませんから標準的なサイズで問題ありません。

ただし縮みほうれん草を栽培する場合はプランターでは難しいでしょう。

地面を這うようにして育つため広さにゆとりのある畑で栽培します。一般的な品種なら栽培する場所を選びませんよ。

ほうれん草の育て方

ほうれん草は種から育てます。園芸店やホームセンターで購入できますね。

手順にそって育て方をご紹介しましょう。

土作り

ほうれん草は酸性の土では生育不良になります。畑で栽培する場合はまず土作りから始めましょう。

種まきの2週間以上前に苦土石灰(くどせっかい)・有機肥料・腐葉土をまき、耕してよく混ぜます。苦土石灰は酸性に傾いた土壌を緩やかにアルカリ性に傾ける効果があります。

種まき前の準備として、畑には高さ10cm幅90cm程度の畝(うね)を作っておきましょう。

プランターの場合は市販の野菜用培養土を使います。便利な栽培キットも市販されていますよ。

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種まき

土の準備が整ったら種まきをしますが、その前にほうれん草の種は種皮が固く発芽しにくいため、芽出しをしておくと安心です。

芽出しは種を一晩水に浸けた後、湿らせた布に包みビニール袋に入れて冷蔵庫で保管します。まばらに根が確認できたら土に植えるサインです。

最近では発芽しやすいように特殊処理(プライマックス処理)されたものも多く市販されていますから、種を購入する時によくチェックしてみましょう。芽出しの手間がなく便利です。

種の準備ができたら土に棒などで1~2cm程度の溝を作ります。溝は畑やプランター全体のバランスを見て、15cmずつ間隔をあけ筋状に入れましょう。

溝の中に1cm間隔で種をまきます。まき終わったら溝が埋まる程度に土を軽くかぶせ、優しく手で抑えてからたっぷり水やりをしましょう。

間引き

ほうれん草は収穫までに最低1回、大きく育てたい場合は2回間引きをします。

1回目は発芽後、本葉が2~3枚になった頃に間引きます。苗の間隔が3cm程度になるよう周りの除草もかねて作業します。

2回目は本葉が4~5枚になった頃、苗の間隔を4~5cmにして間引きましょう。

水やり

ほうれん草は乾燥が苦手です。晴れの日は毎日水やりをしましょう

気温が上がり始める午前中に1度与え、夕方には葉が乾くようにしておくと病気の予防になります。

肥料

プランターで栽培している場合は1回目の間引き後に追肥をします。

固形肥料を2~3週間に1度条間(じょうかん)にまき、周囲の土と混ぜ馴染ませます。液体肥料なら10日に1回程度与えましょう。

畑の場合はプランターよりも多くの土から栄養を吸収できるため、2回目の間引き後から追肥をします。

条間とは?
種まきなど作物を植えつけた列のことを「条」と呼び、条間はその条と条の間のことです。ほうれん草なら15cmの間隔をあけていますね。

防寒対策

ほうれん草は寒さに強い野菜です。氷点下でも枯れず、寒さに当たるほど栄養価も高まり甘味も増します。

ただ家庭菜園では寒さを利用して育てるのはとても難しく、真冬ともなると葉先が傷んだり生育が鈍ってしまいます

しっかり成長させることを優先するなら、防寒対策をしましょう。気温10℃を下回る日が続くようになったら、ビニールや寒冷紗(かんれいしゃ)をトンネル状にして掛け保温します。

ビニールを使う場合は完全に密閉せず通気の確保をします。湿度が高いと病気になりやすいですから、トンネルの出入り口は持ち上げておきましょう。

収穫

種まきから30~50日ほど栽培し、ほうれん草が20cm程度まで成長したら収穫のタイミングです。

大きくなったものから順に株ごと抜き取ります。ほうれん草の茎は折れやすいため、しっかり根元を持って引き抜きましょう。

ほうれん草は連作できる?

ほうれん草は連作できません。1年は同じ場所での栽培は避けましょう。

プランター栽培なら土を取り替えれば問題ありませんから毎年作れますよ。

ほうれん草の病気・害虫

ほうれん草は秋植えの場合、乾燥や寒さからほとんど病気や害虫被害といったリスクはありません。それでもお手入れを間違えると病気にかかってしまいます。

かかりやすい病気は「べと病」です。ほうれん草の葉に黄色や茶色の斑点が出たら注意が必要です。

原因は水はけの悪さと蒸れによるものですから、多湿に気をつけて排水をよくをすれば防げます。

つきやすい虫はアブラムシ・蛾などで、葉を食べられてしまいます。虫は発見したらすぐに葉ごと摘み取って駆除します。
必要なら安全性の高い防虫剤も使いましょう。

ほうれん草栽培のトラブル対処法

ほうれん草を育てていてマニュアル通りにいかないこともあるかもしれませんね。
初心者が戸惑うトラブルの対処法をご紹介します。

発芽しない時

ほうれん草は種まきをした後、早ければ3~4日遅くても1週間もすれば発芽します。それ以上経っても発芽しないとしたら、生育環境に問題があるのかもしれません。

発芽しない時は3つのポイントをチェックしてみましょう。

  • 温度
  • 日当たり
  • 水やり

温度
ほうれん草の発芽温度は15~20℃です。25℃を超える環境では発芽できませんから、種まきをする時にしっかり気温のチェックをしておきましょう。

日当たり
日光自体はほうれん草の発芽に影響ありません。ただ日当たりが良過ぎると土の中の温度も上がってしまいますから無視できませんね。

日当たりの良い場所に植えたなら日除けに寒冷紗を掛けたり、プランターなら日陰へ移動して調節しましょう。

水やり
種まき後は毎日水やりをしますが、水のあげ過ぎには注意が必要です。

発芽には水分も必要ですが、同じくらい空気も必要です。前日の水分が残ったまま水やりを続ければ発芽できません。

ただ水を与えず乾燥状態にしても発芽は出来ませんから、毎日決まった時間に水やりをするなど、適量を心掛けましょう。

なかなか育たない時

発芽はしてもなかなか葉が増えず大きく育たなかったり、途中で葉が黄色くなってしまうこともあります。

ほうれん草は酸性の土ではうまく育たない野菜です。最初の土作りでしっかり石灰と肥料を混ぜたとしても、雨などで畑から流出している可能性もあります。

生育途中で土を改善させるなら有機石灰を使いましょう。有機石灰なら栽培途中で使用しても問題はありません。

さらに土の栄養素をあげるために肥料も適量与えましょう。プランターの場合も同様に、まずは石灰で土壌をアルカリ性に変え適宜肥料を与えると生育が進みます。

石灰で土壌をアルカリ性に変えても、肥料を与えるとまた酸性に傾きます。石灰と肥料は少量ずつ、プランターなら片手で2つまみ程度で良いでしょう。

ほうれん草の栽培・育て方のまとめ

秋まきで育てるほうれん草は初心者でも簡単に収穫まで栽培できます。

ポイントは土と水やりでしょう。水はあげ過ぎと乾燥に注意し適量を意識します。

発育不良に悩んだら土の見直しが重要です。最初の土作りで完璧と思わず、発芽と生育時期の観察は怠らないようにしましょう。

日本の土は元々が酸性ですから、ほうれん草の栽培では石灰は欠かせません。ほうれん草が元気に育つ土を用意してあげたいですね。