家庭菜園・野菜の栽培

【初心者】ルッコラの栽培・育て方(水耕栽培や虫・育たないときの注意点)

ビタミン類が豊富なルッコラは、生のままサラダやマリネにしたり、ピザなどに使うとピリッとした独特の風味がクセになるおいしい野菜です。

発芽率が約90%と高く、病気の心配もあまりないので家庭栽培初心者向けにピッタリ!

今回は種を土に直接まく露地栽培(ろじさいばい)、そしてベランダや室内で育てるプランター栽培&水耕栽培の手順を詳しくご紹介します。ぜひチャレンジして、採りたてのフレッシュルッコラを食卓に並べましょう!

ルッコラの特徴と栽培時期


アブラナ科のルッコラは、寒さに比較的強く、日当たりの良い場所を好みます。

種まきシーズンは春と秋が基本。生長が滞りやすい真夏を除けば、種まき時期をずらして長い期間収穫を楽しむことが可能です。

【春まき】

  • 種まき時期⇒3~6月
  • 収穫時期⇒4~7月頃(30~40日で収穫)

【秋まき】

  • 種まき時期⇒9~12月
  • 収穫時期⇒10月~翌年2月(30~60日前後で収穫)

プランターや水耕栽培の場合は、日の当たる窓際で1年中育てられます。

ルッコラの育て方<畑で露地栽培>


畑やお庭の菜園に、ルッコラの種を直接まいて育てる方法をご紹介します。

土作りは種まきの2週間前にスタート

栄養たっぷりの土壌にするために、種まき予定の2週間前から土作りをはじめます。まず、よく日が当たる畑や菜園に、苦土石灰(くどせっかい)100g/㎥を施して耕します。

さらにその1週間後、堆肥(たいひ)約2kgと化成肥料を200g/㎥を土に混ぜ込むように耕してください。フワフワの土壌にすることで、水はけがよくなります。

種まきの手順


種が流れないように、割り箸などで「まき溝」をつけます。深さは1cm、列の間隔は20cmほどあけてください。

次にルッコラの種をまき溝にまいていきます。約1cm間隔で種をまいたら、土を軽く被せて水やりをしましょう。

その時に水圧が強いと種が流されてしまいます。ジョロを使って優しく水をあげてくださいね。

間引きは2回に分けて行う

ルッコラは種まきから4~6日ほどで発芽します。そろって芽が出て双葉が開いたら1回目の間引きです。

間引きとは、密集している複数の株の中から元気な株を残す作業のことです。間引きをすることで、風通しや日当たりがよくなり、残した株が育ちやすくなります。

双葉が密集している場所があれば、芽と芽との間隔が3cmほどになるように間引きをしてください。葉の形が悪いものや、ヒョロヒョロと元気のない芽を抜きます。

2回目の間引きは、本葉が5枚になった頃です。生長の良い元気な株を残すように意識しながら、5cmほどの間隔になるように間引きしてください。

元気な株の目安は、葉っぱの色が濃くてツヤがあるもの、茎が太くて丈夫なものです。

水のやり過ぎに注意


ルッコラは多湿を苦手とします。しかし、乾燥しすぎても葉っぱが固くなり苦みが増してしまいます。

水やりのタイミングは、土の表面が乾いたらたっぷりとあげるようにしましょう。夏の暑い時期は土壌の温度が上がる日中は避けて、早朝か夜にあげましょう。

栽培日記をつけて追肥を忘れずに

2回目の間引きの後から週に1回の追肥をスタートします。追肥をあげた日を忘れないように、カレンダーにマークしたり栽培日記をつけることをおすすめします。

化学肥料の場合は一株あたり30gほどを目安にして、根元の土と少し混ぜて与えてください。その際、株を安定させるため根元に土を寄せてあげましょう。

液体肥料の場合は500倍に薄め、土寄せをした後に水やり替わりにあげてください。

ベランダや室内で育てよう!<プランター&水耕栽培>

プランター栽培

ルッコラは、鉢やプランター栽培をすることもできます。深さ15cm以上、収穫したい大きさのプランターを用意してください。
【用意するもの】

  • 鉢やプランター
  • 鉢底石
  • 野菜用の培養土
  • ルッコラの種

【種まきの手順】

  1. プランターの底に鉢底石を敷く
  2. 水まき用のスペースを2cmほど残して培養土を入れる
  3. 深さ1cm、周囲との間隔2cmほどあけて種まき用の穴を作る
  4. ルッコラの種を穴にまいて、土を軽く被せる

室内で水耕栽培

水耕栽培は土を使わずに、生長に必要な栄養を溶かした水溶液で育てる栽培方法です。

水溶液を用いて閉鎖的な環境で栽培するため、病気や害虫の被害にわずらわされる必要がありません。

専門のキットを使う方法もありますが、今回は100円ショップでも手に入るような身近なグッズを使った簡単水耕栽培をご紹介します。
【用意するもの】

  • 水耕栽培専用の液体肥料(ハイポ二カ液体肥料がおすすめ)
  • パーライト
  • お茶パック
  • 食器洗いの水切りカゴやタライのような容器
  • ルッコラの種

パーライトとは?
火山岩や真珠岩、黒曜石などを高温で熱処理をした発泡体。軽量で通気性が良く、土壌改良材や培養土の原料として使われる衛生的な人工岩石です。

【水耕栽培の手順】

  1. お茶パックにパーライトを5分目ほど入れる
  2. お茶パック1袋あたり、種を5粒まく
  3. 水切りカゴに500倍に薄めた水溶液を入れる(下から2cmまで)
  4. ➁のお茶パックを水切り容器に入れる
  5. ベランダや窓辺など、日の当たる場所へ置く

毎日乾燥しない程度に水やりをして、1週間に1回は水溶液を補充しましょう。早ければ1ヵ月待たずに収穫できます。

収穫のタイミングと方法


ルッコラは草丈が15~20cmくらいになったら収穫できます。株を残して外側の葉っぱを手摘みか、ハサミなどで刈り取りましょう。

株が残っていればその後も生長してくれるので、長い期間収穫することができます。株ごと抜き取らないように気を付けてくださいね。

虫よけネットで害虫対策


ルッコラ栽培で気をつけないといけないのが害虫です。アブラムシ、アオムシ、ヨトウムシ、カブラハバチの被害に気を付けましょう。

柔らかい新芽を好むアブラムシやアオムシ、カブラハバチの被害から守るには、虫よけネットが一番の予防策です。1回目の間引きの時期に設置してください。

虫の姿が見えないのに葉っぱが食べられている場合は、ヨトウムシが原因かもしれません。被害にあった株元の土を割り箸などで探ってみましょう。

どの虫も早期に発見すれば、ルッコラの生長に大きな影響はありません。水やりの時などに葉っぱをかきわけて観察して、見つけ次第ピンセットや割り箸で取り除きましょう。

ルッコラ栽培のQ&A


ルッコラ栽培をしていく過程で、よくある質問や疑問点をご紹介します。

発芽したのによく育たないのは何故?

日に当たる場所で栽培をしているか、鉢の下から滴るまで水やりをしているか、1週間おきの追肥を行っているか、この3点をまず確認してください。

春まきの場合は、気温が高くなると花芽ができて、葉っぱが育たなくなります。長く収穫したいのならば摘蕾(てきらい)をしましょう。

摘蕾とは
蕾を摘みとること。花を咲かせるよりも、株の生長を優先させるのが目的。

ルッコラの場合は、養分を葉っぱの生長へ促すために摘蕾します。

間引きしないとダメ?

せっかく発芽した芽を抜くのは忍びないですが、間引きを行うことで病気になりにくい元気な株を育てることできます。

幾つもの芽が集中していると、新芽や根っこ同士がぶつかり合い生長の妨げにもなったり、風通しや日が当たりにくくなります。思い切って間引きをしてください。

上手に育てるポイント<まとめ>


露地栽培、プランター栽培、水耕栽培の3つの育て方をご紹介しました。ぜひご自分に合う栽培方法でルッコラを育ててみましょう。

収穫したばかりの柔らかいルッコラは、風味がギュッとつまっていておいしさ格別!大きく育って苦みが強くなったとしても、パスタや炒め物にして大人の味を楽しめます。

ルッコラ栽培のポイントを押さえて、食卓に彩りの美しいルッコラを添えてください。

ルッコラ栽培のポイント

  • 日当たりの良い場所で栽培する
  • 水やりは表面の土が乾いたら与える
  • 間引き・追肥は的確な時期に行おう
  • 収穫は外側の葉っぱを摘み取り株は残す