家庭菜園・野菜の栽培

【初心者】ズッキーニの栽培・育て方(整枝・立体栽培の方法など)

ズッキーニはどんな料理にも合う、栄養豊富な健康野菜です。すぐに大きくなるため次々に収穫できますよ。

今回は、初心者でもできるズッキーニの栽培方法や整枝(せいし)、立体栽培の方法について、ご紹介していきます。

ズッキーニの特徴

ズッキーニは南アメリカ原産の野菜で、一見キュウリのように見えますが、実はカボチャの仲間です。食感はカボチャというよりもナスに似ています。

イタリア料理にはおなじみの人気野菜で、お肉と炒めたり、揚げ物やスープ、パスタにしたりと用途が幅広いです。ビタミン類やカロテンが豊富、低カロリーなヘルシー野菜です。

ズッキーニの種類

ズッキーニには色々な品種があります。

丸ズッキーニ

6~10cmほどの球体、楕円形のズッキーニです。中心部までしっかりとみずみずしい果肉が詰まっています。

UFOズッキーニ

手のひらサイズ、平たい円盤型のズッキーニです。色は白・黄色・オレンジ、黄色と緑のまだら模様などとてもカラフル。実が熟してから収穫するのではなく、若い時期に収穫されます。

ゼルダ・オリーブ

トキタ種苗が開発したライトグリーンカラーが印象的なズッキーニで、形や味は一般的なズッキーニと同じです。

花ズッキーニ

花ズッキーニは雌花または雄花のことです。チーズやアンチョビを詰めたフライにすると美味ですよ。

ズッキーニの栽培と収穫時期について

ズッキーニの種まき時期は、3月中旬~5月中旬です。収穫時期は7月中旬~8月中旬になります。

種から簡単に育成できるため、栽培初心者の人にもおすすめです。ズッキーニの中でも育てやすい品種は、ブラックトスカ・オーラム・ダイナーなどです。

ズッキーニの栽培方法

ズッキーニはウリ科でもツルが伸びないため、狭いスペースの家庭菜園やプランターでも栽培が可能です。

プランターのサイズは、大型(25L以上)の物を利用しましょう。大型の植木鉢(10号以上)でも育成することができます。

ズッキーニは太い主軸から突き出すように実をつけるため、1つのプランターに1株と考えてください。

たくさん植えてしまうと、収穫数が減ってしまいます。多くの株を育てたい場合は種から育て、数株を栽培する場合は苗から育てると良いですよ。

※苗から栽培する方は『丈夫な苗の選び方』からご覧ください。

種まきと間引き

種から育てる場合、12cmのポリポットを利用します。ポリポットに市販の培養土を入れ、指で浅いくぼみを2ヶ所つけましょう。

くぼみに1粒ずつ種をまきます。くぼみの周辺の土を指で寄せて種にかぶせ、上から軽く押さえて種と土を密着させます。

種をまいたら、たっぷりと水をかけましょう。発芽して本葉が2枚揃ったら、元気のよい苗だけを残し、もう1本の苗は間引きます。本葉が4枚になるまでは、ポリポットで育てましょう。

丈夫な苗の選び方

ズッキーニの苗を園芸店などで購入する場合は、以下の点に気を付けてください。

  • 葉の緑色が濃く、厚みがある
  • 茎がしっかりしている
  • 節と節の間が詰まっている
  • 花やつぼみ、子葉がついている
  • 病害虫が付いていない

土作り

プランターや植木鉢で育てるなら、市販の培養土を利用すると簡単です。容器の8分目まで培養土を入れましょう。

家庭菜園で育てる場合は、種まきの2週間前に石灰をまいて、よくかき混ぜておきます。種まきの1週間前に、窒素・リン酸・カリを含んだ肥料(元肥)を混ぜて、空気を入れるようにスコップで混ぜ込んでおきましょう。

苗の植えつけ

植え付ける前の下準備として、ポリポットの苗にたっぷりと水分を与えておいてください。土にポリポットと同じくらいの穴をあけ、苗の根鉢を崩さないように気を付けながら植え付けます。

水やりをした際に水分が浸透しやすいよう、苗の周りの土を少し凹ませておくと良いですよ。植え付けた後はしっかり水をやりましょう。

水やりについて

苗が土に根付く約1週間は、水をたっぷり与えましょう。それ以降は、土の乾燥が目立った時のみで大丈夫です。

水をやりすぎてしまうと病気の原因になるので、葉がしおれるまで水を与えないように気を付けてください。

ズッキーニは乾燥に弱い野菜なので、株元に枯草やワラを敷いてあげると良いですよ。

追肥について

ズッキーニは肥料を好む野菜なので、月に2回の追肥を行ってください。市販の化学肥料を10gほど与えましょう。

液肥を与える場合は、7~10日に1回のペースにしてください。

立体栽培の方法(支柱立て)

ズッキーニは成長するにつれ、主軸が太くなっていきます。背丈が高くなると、強風で茎が折れてしまう事がありますので、長く太い支柱を立てておきましょう。

  • 主軸から20~30cm離れた所に支柱を立てること
  • 葉柄(葉を支える柄)2本で、支柱を挟むよう8の字に結ぶ

葉柄を傷つけないよう結び目は緩めにし、ズッキーニの成長に合わせて結び目も上に移動させます。

ズッキーニを収穫しよう

花が開花してから7~10日間が収穫適期です。大きさがだいたい20~25cmほどになったら、ヘタの部分をハサミで切りとって収穫しましょう。

ズッキーニの花の部分(花ズッキーニ)も、10~15cmの大きさになったら収穫してみましょう。ズッキーニは収穫適期を逃すとすぐに味が落ちてしまい、株にも負担がかかってしまうので注意してください

ズッキーニの整枝(せいし)

整枝とは、不要な枝を刈り取って整えることです。収穫したズッキーニより下に生えている葉は、ハサミで綺麗に摘み取っておきましょう。

そうすることで、日光を取り込む力もアップし、風通しも良くなります。ズッキーニの採り残しも防ぐことができて一石二鳥ですよ。

受粉の仕方(人工授粉)

マンションなどのベランダでズッキーニを育てていると、ミツバチなどの虫の飛来が少ないため、確実に実が付かないことがあります。

この場合、人工授粉を行うのが効果的です。ズッキーニは同じ株に、雄花と雌花が別々に咲きます。

雄花は、茎からスッと伸びた少し大きめの花です。雌花は、小さなズッキーニの先に咲いた花です。

その日に咲いた、新鮮な雄花を摘み取って花びらをめくり、雄しべをのぞかせておきます。できるだけ同じ日に咲いた雌花の中にある、雌しべ(柱頭)に優しくこすりつけ、花粉をつけましょう。

これで人工授粉は完了です。人工授粉は、朝日が出た直前か、日が沈む直前に行うと良いですよ。

ズッキーニの病気と害虫

ズッキーニは比較的病気の被害が少ない野菜ですが、高温多湿の状態が続くと、以下の病気が発生することもあります。

うどんこ病

葉が、うどんの粉をまぶしたように白くなる病気です。ズッキーニは葉の表面にもとから白い模様があるため、発見が遅れる場合もあります。

うどんこ病に気付いたら、食酢40㏄・水1L・粉せっけん3gを混ぜた食酢液を早めに振りかけると効果的です。また、土の排水を良くし、加湿を避けることを心がけてください。鉢植えの場合は、日当たりの良い場所に移動するのも良いですね。

モザイク病

モザイク病はウイルスによる病気で、葉や茎に黄淡色の病斑がポツポツと現れます。治療薬がないため、予防するしか対策がありません。

原因は、普段私たちが使用しているハサミに付着したウイルスにより引き起こされます。定期的にハサミを消毒しましょう。

また、アブラムシなどの害虫の仕業もあるため、銀色のマルチシートを活用し害虫の飛来を防御することも効果的です。

アブラムシ・オオタバコガ・ヨトウムシなど

葉に食い跡がないか、フンは落ちていないか、よく観察してください。見つけ次第、駆除しておきましょう。

素朴な疑問Q&A

茎が腐った

疫病に感染した可能性があります。土の中に潜んでいる病原菌からの感染が疑われますので、土の上にマルチを敷いて、泥跳ねを防ぎましょう。

形の悪い実になってしまった

受粉が上手くいっていないようなので、人工授粉をしてみましょう。形の悪い実をそのままにしておくと、実が腐ってしまい病気の原因になりますので、早めに収穫してください。

丸ズッキーニを栽培したい

丸ズッキーニの栽培は、一般的なズッキーニの栽培方法と同じです。丸ズッキーニの収穫の目安は、花が開花した3~5日後です。6~7cmほどの大きさになったら収穫ができますよ。

ズッキーニ栽培方法のまとめ

ズッキーニの栽培方法についてご紹介していきましたが、みなさんいかがでしたか?プランターや鉢植えでも栽培できるので、マンションに住んでいる人や、初心者の人でもチャレンジしやすいですね。

ズッキーニは料理の用途も広く、低カロリーで栄養豊富な野菜ですので、ぜひ皆さんも栽培を楽しんでみてくださいね。